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輝きを放つ物語たち☆彡 「流星小説5選」

小説 野性時代

(カドブン3月9日より転載)
流星とは、「宇宙空間にある直径1ミリメートルから数センチメートル程度のチリの粒が地球の大気に飛び込んできて大気と激しく衝突し、高温になってチリが気化する一方で、大気や気化したチリの成分が光を放つ現象」(引用元:国立天文台HP)だそうです。
はるかかなたから宇宙を旅してきたチリが最後に放った輝きだと思うと、ロマンを感じますよね。
夜空を見上げて、流れ星が見えたら、あなたは何を願いますか。
家族の幸せ、恋人との未来、自分の夢の成就――あるいは、復讐の達成、なんてことも?
流れ星をモチーフにした物語には、たくさんの名作が誕生しています。
煌びやかな流星小説群から、特大の輝きを放つ5作をご紹介させていただきます。

流れ星に、あなたは何を祈りますか? 「流星小説5選」

伊与原新『オオルリ流星群』(KADOKAWA刊)

見えない星が、人生の幸せを教えてくれる。

「あのときのメンツ、今みんなこっちにいるみたいだぜ」「まさか、スイ子か? なんでまた?」スイ子こと、山際彗子が秦野市に帰ってきた。手作りで太陽系の果てを観測する天文台を建てるというのだ。28年ぶりの再会を果たした高校時代の同級生・種村久志は、かつての仲間たちと共に、彗子の計画に力を貸すことに。高校最後の夏、協力して巨大なタペストリーを制作した日々に思いを馳せるが、天文台作りをきっかけに、あの夏に起きたことの真実が明らかになっていく。それは決して、美しいだけの時間ではなかった。そして久志たちは、屈託多き「いま」を自らの手で変えることができるのか。行き詰まった人生の中で隠された幸せに気付かせてくれる、静かな感動の物語。

(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/321904000343/

道尾秀介『花と流れ星』(幻冬舎文庫刊)

人生の光と影を集めた、心騒ぐ5編。

死んだ妻に会うために霊現象探求所を構えている真備。その助手の凛と、彼女にほのかな思いを寄せる、売れない作家・道尾。3人のもとに、傷ついた心を持った人たちが訪れる。友人の両親を殺した犯人を見つけたい少年。自分のせいで孫を亡くした老人……。彼らには誰にも打ち明けられない秘密があった。

(あらすじ:BOOK☆WALKERより引用)

東野圭吾『流星の絆』(講談社文庫刊)

涙があふれる衝撃の真相。著者会心の新たな代表作。

何者かに両親を惨殺された三兄妹は、流れ星に仇討ちを誓う。14年後、互いのことだけを信じ、世間を敵視しながら生きる彼らの前に、犯人を突き止める最初で最後の機会が訪れる。三人で完璧に仕掛けたはずの復讐計画。その最大の誤算は、妹の恋心だった。

(あらすじ:BOOK☆WALKERより引用)

小川洋子『不時着する流星たち』(角川文庫刊)

たくらみに満ちた豊穣な世界文学の誕生!

盲目の祖父は、家中を歩いて考えつく限りの点と点を結び、その間の距離を測っては僕に記録させた。足音と歩数のつぶやきが一つに溶け合い、音楽のようになって耳に届いてくる。それはどこか果てしもない遠くから響いてくるかのようなひたむきな響きがあった――グレン・グールドにインスパイアされた短篇をはじめ、パトリシア・ハイスミス、エリザベス・テイラー、ローベルト・ヴァルザー等、かつて確かにこの世にあった人や事に端を発し、その記憶、手触り、痕跡を珠玉の物語に結晶化させた全十篇。硬質でフェティッシュな筆致で現実と虚構のあわいを描き、静かな人生に突然訪れる破調の予感を見事にとらえた、物語の名手のかなでる10の変奏曲。

(あらすじ:KADOKAWAオフィシャルHPより引用)
詳細はこちら⇒ https://www.kadokawa.co.jp/product/321901000153/

重松清『流星ワゴン』(講談社文庫刊)

「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。

死んじゃってもいいかなあ、もう……。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして――自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか――? 

(あらすじ:BOOK☆WALKERより引用)

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